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2017.03.30 (Thu)

大浦慶さんをモデルにした小説をよみました

日本茶の歴史上で「気になる人物」を一人挙げるとすると

大浦慶 を挙げます

幕末に日本茶を海外に輸出して大きな富を得、
坂本龍馬・陸奥宗光などの幕末の志士を資金面で援助した女傑と言われています。

自分自身じっくりと掘り下げたことは無かったな・・・と思い、彼女を題材にした小説を読んでみました。

天翔ける女 白石一郎

冒頭、彼女に縁のある茶産地として、八女(甘木などの記述もあり)が取り上げられ
彼女が巡った移動経路として、諫早→大村→彼杵→嬉野(不動山)との記述もあり
「あー!あそこには、○○さんのの茶畑がある。こないだ通ったばっかりのルートやわ。」と、
思わずニヤニヤしてしまいました。

かなり寂しい最期を迎えられる方ですが、

その原因として挙げられていた
輸出の主流が、彼女がメインで扱っていた中国茶の代替としての日本の黒茶
(本では黒茶と記載されていますが、現在の釜炒り茶として解釈して良いと思います)から、
日本ならではの青製(今でいう煎茶)に移行し、
輸出港も長崎から横浜に移っていくという時代の流れや、
詐欺事件に巻き込まれた頃の「治外法権」時代の日本の在り方にも、
想いを馳せてしまいました。

今、日本茶は海外輸出を増やす取り組みに力を入れています。
ただ単に右から左にお茶を動かすだけでは、この小説のように
不透明な海外情勢に翻弄されてしまったり、安価な緑茶にとって代わられたりするなとも思いました。

私の個人的な目標として
世界中の一流レストランに、日本茶を世界一紹介した女性として朝の連ドラのモデルになる
というものがあります。

今は日本茶ならではの世界観や良さを、呈茶法・喫茶法と共に丁寧に紹介していく時代だと思っています。
どこから手を付けて良いか・・・迷っている感はありますが、何とか達成したい目標です。

写真は、高遊外売茶翁を取り上げた冊子と2016日本茶アワードの結果
売茶翁も大浦慶も同じ北部九州の出自。先達に続きたいですね。


20170331.jpg

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